【数的処理の基本1】正の数の足し算・引き算

数的処理


足し算、引き算、かけ算、割り算をまとめて四則計算といいます。四則計算が分からないと、数的処理のスタートラインにも立てません。この記事では、四則計算の中で足し算と引き算のやり方を解説します。

このような方に役立つ記事です。

  • 四則計算のやり方をおさらいしたい方
  • ケアレスミスが多い方
  • これから数的処理の勉強を始める方

足し算

さて、あなたは今、家から徒歩7分ほどのスーパー「フッレッシュたかの」に来ています。夕食のキムチ鍋に使う白菜が178円、にんじんが61円。足すといくらになるのでしょう。

【例題1】\(178+61\)

手順1
位をそろえて縦に書きます。

\begin{array}{rrrr}
&1&7&8\\
+\large{)}&&6&1\\
\hline
\end{array}

手順2
一の位(一番右側の数字)から足し算をします。
\(8+1=9\) なので、答えの一の位には9と書きます。

 

\begin{array}{rrrr}
&1&7&8\\
+\large{)}&&6&1\\
\hline
&&&9
\end{array}

手順3
次に十の位の足し算をすると、
\(7+6=13\)となります。
この3を十の位に書き、
1は百の位の一番上に書いておきます。

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{1}&&\\
&1&7&8\\
+\large{)}&&6&1\\
\hline
&&3&9
\end{array}

手順4
最後に百の位を足し算します。
繰り上がってきた1も忘れずに足すと
\(1+1=2\)となります。

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{1}&&\\
&1&7&8\\
+\large{)}
&&6&1\\
\hline
&2&3&9
\end{array}

引き算

0を含まない引き算

白菜とにんじんだけのつもりが、誘惑に負けてお菓子なんかも買ってしまいました。お会計は712円になりそうです。あれ…そういえば…さっきメルマガでお得な情報が届いていた気がする。確認してみると、なんと今日は「冬支度おうえんセール」!お会計から361(さむい)円を引いてくれるみたいです。

【例題2】\(712-361\)

手順1
位をそろえて縦に書きます。

\begin{array}{rrrr}
&7&1&2\\
-\large{)}
&3&6&1\\
\hline
\end{array}

手順2
一の位から引き算をします。
\(2-1=1\) なので、答えの一の位には1と書きます。


 

\begin{array}{rrrr}
&7&1&2\\
-\large{)}
&3&6&1\\
\hline
&&&1
\end{array}

手順3
次に十の位の引き算をすると、
\(1-6=\)・・・?
困ったことに引けません。
こういうときは、隣の百の位から10だけもらってきます。
すると、\(11-6=5\)となるので、答えの十の位には5と書きます。
10を取られてしまった百の位は、1つ数字を減らして6と書き換えておきます。

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{6}&&\\
&\require{cancel}\cancel{7}&1&2\\
-\large{)}&3&6&1\\
\hline
&&5&1\\
\end{array}

手順4
最後に百の位を引き算します。
\(6-3=3\)となるので、
答えの百の位に3と書きます。

351円で買えちゃった!お得っ!

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{6}&&\\
&\cancel{7}&1&2\\
-\large{)}&3&6&1\\
\hline
&3&5&1
\end{array}

【応用編】0を含む引き算

混み合うレジに並んでいると、斜向かいに住む主婦、中山さんにばったり会いました。おしゃべり好きな中山さんはペラペラと話し始めます。「私今年67歳になるのよ。この年になると寒さがこたえるわあ。」
現在2023年で今年67歳か…中山さんは西暦何年生まれなのでしょう。

【例題3】\(2023-67\)

手順1
位をそろえて縦に書きます。

\begin{array}{rrrr}
&2&0&2&3\\
-\large{)}
&&&6&7\\
\hline
\end{array}

手順2
一の位から引き算をします。
\(3-7=\)は引けないので、隣の十の位から10だけもらってきて\(13-7=6\)となるので、答えの一の位には6と書きます。
10を取られてしまった十の位は、1つ数字を減らして1と書き換えておきます。

\begin{array}{rrrr}
&&&\scriptsize{1}&\\
&2&0&\require{cancel}\cancel{2}&3\\
-\large{)}&&&6&7\\
\hline
&&&&6\\
\end{array}

手順3
次に十の位を引き算します。
\(1-6=\)は引けないので、隣の百の位から10だけもらってきて\(11-6=5\)と考えます。
10取られてしまった百の位は、1つ数字を減らします。が…百の位は0ですね。
この場合は千の位から10もらってきて10と考えます。10から1つ数字を減らすと9ですね。9と書き換えておきます。
千の位も10取られてるので忘れずに1減らしましょう。

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{1}&\scriptsize{9}&\scriptsize{1}&\\
&\cancel{2}&\cancel{0}&\cancel{2}&3\\
-\large{)}&&&6&7\\
\hline
&&&5&6\\
\end{array}

手順4
百の位の答えはそのまま9です。
千の位の答えは1です。

中山さんは1956年生まれなんですね。

\begin{array}{rrrr}
&\scriptsize{1}&\scriptsize{9}&\scriptsize{1}&\\
&\cancel{2}&\cancel{0}&\cancel{2}&3\\
-\large{)}&&&6&7\\
\hline
&1&9&5&6\\
\end{array}

練習問題

いろいろありましたが、ひとまず基本はクリアです。あとは練習あるのみ。忘れないように繰り返しましょう。

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